第4回:発達運動学セミナーへの想い【小島 賢司 先生】

発達運動学セミナーへの想い

 

前回は「現代の子どもの身体と関わり方

についてお聞きしました。

 

今回は「発達運動学セミナーへの想い」について

お聞きしました。

 

濱田:色々な情報が混雑してる世の中で

発達運動学に関するセミナーを求めてる人って多いと思うんです。

今回のどのような想いでコンテンツをまとめてセミナーしていこうと思ったんですか?

 

小島先生:実はセミナーをやろうと思ってなかったんです。

話そうと思ったきっかけは、

最近「子どもを見ます」ってPTが増えて嬉しいんですけど、

 

子どもを見ていたわけではなくて

子育てを経験した中でPTの知識とすり合わせて

「こうなんじゃないか?」ってのはあるんですけど

まだまだ本質的な部分を突き詰めれてはないと思うんです。

 

その中でそういった人たちにもアップデートしてほしいし

まだ興味が持ててない人にも知ってほしいなって思って

とりあえずリアル臨床に投げてみようってなったんです。

 

それが2017年の時で

Presentsの佐々木さん・中村さん・保井くんが

何も打ち合わせせずに僕の会場に足を運んでくれてたんです。

 

木戸:あー!それって何か運命感じますね!!

 

小島先生:それで僕は一人で参加して一人で発表して

友達もいなかったので昼休みにもビール飲んでたりしてたんです!笑

 

なので当然、懇親会にも参加しなかったんです。

 

それで部屋でのんびりしてたら、

その三人からFBでメッセージがきて

「もうちょっと話を聞いてみたい!」って話があって

「まずは発達のことではなくて小児のことを聞きたい」ってなって、

NPOで話をすることになったんですよ。

 

それで、

「小島さんには発達についてにコースをしてもらいたいし、

やれるだけの情報の量も持っているのでやってみませんか?」って

声をかけてもらって、

 

そのNPOのコンセプトは非常に好きだったので

「それならぜひやります!」ってなったんです。

 

濱田:なるほど!

そしたら元々コンテンツとしてコースを持っていた訳ではなくて、

Presentsがきっかけでコースを作ったんですねー。

 

小島先生:そうです!そうです!

リアル臨床で興味がある人と繋がれたいいなって思ってたら

一気に発信の場まで用意してもらえたって感じですね^^

 

それで翌年の2018年にも出したら3位を取ることができたので

需要も感じたので「続けていく意味はあるよな」って思って、

コースも第2期生を取るようにしましたね。

 

 

 

濱田:知見や体験を元にコンテンツを準備してるって感じですか?

 

小島先生:そうですね!

セミナーで話していることは今までにない教科書的な部分を話しています。

その上でコースを進んで評価・治療になっていくと

個別性を最大限重視して診ていきますね。

 

知識と実際のすり合わせ作業なので

僕の臨床もそういった要素が強いくなってますし。

 

ただ、セラピスト間の共通言語として、

「こういう風に発達が進んでいく」

「骨盤機能がこうなっている」

「下肢の機能がこうなっている」

などの共通言語を持つためには

発達運動学を基準に話した方が子どもをみている人は分かりやすいかなって思います。

 

木戸:なるほど!

今回は山陰地方で実際に発達運動学コースを開催してもらう中で

啓蒙活動だったり、ある種の使命感を持っていると思うんです。

NPOのコンセプトとも関わってくる部分だと思うんですけど、

その辺りのお話も聞かせてもらえますか?

 

小島先生:成人の方を相手にしている人たちと勉強していると

整形に関わっている人って場合によっては数秒で結果出すこともあるじゃないですか?

でも小児の世界はそれがないんですよ。

 

そう考えるとやっぱり技術的な部分では絶対に勝てないんですよ。

 

そういった力も欲しいなって思うと

僕らの分野ももっともっと頑張らなきゃいけないなって感じています。

 

ただ、ゴッドハンドを追い求めることになると

それはそれで無理じゃないですか。

 

なので、「そもそも僕たちは何が苦手かな?」って考えると

小児のセラピストは歩行分析が苦手な方が多いんですけど、

ご存知でしたか?笑

 

本当に歩行分析が下手なんです!笑

そもそも見れませんって人もいますからねー!

 

だからそういう人たちが

「どうやって評価したらいいのか?」っていう手立てを作っていくなら

誰かが分かりやすく解説する必要はあるだろうって思ったんです。

 

自分なりに

「こういう風にやってみて!」って

実習生に伝えてみたら案外ウケが良くて

「出来るぞ!」って思いました。

 

あと、ぼくは中学3年生くらいから楽器をしていて

大学デビューみたいな感じでバンドもしてたんです。

 

なので表に出てやることはそんなに嫌いじゃなかったし、

人前に立って何か発信をすることはできるって思っていたら

こういう組み合わせで話すことになったんですよ。

 

木戸:ちなみ今後は全国で啓蒙活動をする上で

どういう人と出逢いたいとかありますか?

 

小島先生:そうですね。

全体の底上げをしたいってはありますし、

そもそも医療とかセラピーが届いていない地域もあるので

そういう部分に届けてはいきたいですね。

 

絶対に訪問とか小さい規模で頑張ってるところは

路頭に迷ってると思うんです。

 

「それが大丈夫!合ってるんだよ!!」って

本気で悩んでる人達の背中をポンって押してあげたいし、

 

それで自信をもてれば

親御さんとの関係性で悩むことも減ると思うんです。

 

それだけでも、その地域は救われるんですよ。

 

10年目の先輩や同い年くらいの人が

ポンと背中を押すことで自信を持って頑張れるなら

それだけで本当にその地域は救われると思うんです。

 

なのでまずは、

「医療格差をなくす」ってのが

一つですかね。

 

あとは全体の底上げなんですけど、

誰にでもこの情報を伝えて分かるわけではないと思うんです。

 

色々な勉強をしてぐるっと一周まわった中で

「やっぱり発達を知らなきゃな!」って思った人たちに

しっかりと情報共有をしていきたいですね。

 

過去のコース参加者も

主に5年目以上のセラピストが多くて、

中には10年目以上の方もおられるんです。

 

若手は少ないんですけど、

こういった人たちはいずれ組織の上に立っていくときに

「しっかりと発達の勉強もしていかなきゃいけないんだよ」って

問いかけてくれていってくれれば、

基礎学習の段階から僕たちが入っていけると思うんです。

 

なのでこういった人たちに言語的に伝えるってのも

一つの手なのかなって思いますね。

 

これからの時代を担う人

本当に困っている人

 

こういう人たちに今はアタックしている感じですね。

 

濱田:確かにそうですよね。

悩んでいるときに何を指針にして進んでいけばいいのか。

特に小児の分野はそうなのかなって思いますね。

 

整形であればいわゆるゴールデンスタンダートな介入によって、

ある程度のエビデンスも溜まってきていて

ひとまず悩んでるなら、それをやってみるって介入もできると思うんです。

 

それでうまくいかなかったら、

その亜型をやってみるだったり

自費サービスで活躍してる先生方のマネをしてみるとか

手段はありますけど、

小児分野ではそれがないんですもんね?

 

小島先生:ないです!ないです!!

 

濱田:なので、トライ&エラーですね。

やったことに対して真摯にフィードバックしてそれをひたすら繰り返えしていく。

そういうスタイルですもんね。

 

なので自信があるかないかで正直大きく変わりますよね。

 

小島先生:あとはみんなの意見は大体が正しいじゃないですか。

政治的な意見とかではなくて、

これが「丸いか?」って聞かれて大体の人が丸いと答えたら

本当はすごい凸凹していたとしても

十人のうち十人がみんな「丸い」って答えたら、そうなるかもしれないじゃないですか。

 

それを今まで経験してきて

丸とか三角と四角とかの分別のできる人間が

丸も三角も四角も分からない人間に「これは三角かもしれないね」って

言ってあげられると、それは一つの答えなのかなって思うんです。

 

でもその責任はその人にあるんじゃなくて、

三角って言った僕に責任があるってのは負わなくちゃいけない。

 

基本的にはそういうスタンスでいますね。

 

仮にデモンストレーションとかはやらないんですけど、

子どもの相談を受けるときには

「間違った事を言ったらすいません!」って全力で謝るスタンスは取っていますね。

 

なので、その分別をつけられる指針になってあげられるかなって思います。

 

濱田:それがあるかないかで全然違いますよんね。

例えば僕がそのジャンルで今後やっていくときに

自分よりも先にいる方なりのプロセスをしっかりと伝えてもらえるだけで

僕らは安心して前に進んでいけますよね。

 

自分のやってきたことは間違っていなかった。

この道を信じて進んでたら光が差してきた。

 

そういう役割になりますもんね。

 

小島先生:そうですね。

濱田さんや木戸さんは幅広い問題点の見つけ方ができるじゃないですか?

 

でも、そもそもそういう世界を見なかったら

そこに問題があったかなんて気づかないじゃないですか?

 

なので、外から刺激を入れるってのが

僕らの業界には必要だし、横とのつながりをもって

「実はこういうところも問題なんじゃないか?」

「こういう所はすごいポジティブな結果じゃないのか?」

みたいなことを積極的に意見交換していかないと

どうしても小さな考えに凝り固まってしまうし、

それがどんな形をしている問題なのかも分からなくなったら良くないですよね。

 

だから多くの人とつながって意見交換するべきだし、

だって僕らの業界は1,000人しかいないんだもん!笑

 

その気になったら1,000人とかなら

みんながFBしてたら繋がれますからね!笑

 

濱田:そういう集まれる場所が大事ですよね。

「ここに旗を立ててるから、分からないことがあれば来てくださいね!」って

声を出したらガチで1,000人くらいなら集まりますよね。

 

小島先生:そういう意味では僕の立ち上げた勉強会団体が主催するイベントがあるんですけど、

まだ内容も決まっていないのにFBで「興味あり」がもうすぐ900人に届きますからね。

 

濱田:900人!?もうインフルエンサーですね!!

 

小島先生:そういう意味では一つ旗を立てることができてきたなって思いますね^^

 

 

次回に続く^^

 

 

シリーズ

第1回:なぜ小児リハビリ分野へ進んだのか?

第2回:現在の小児リハビリ分野

第3回:現代の子どもの身体と関わり方

第4回:発達運動学セミナーへの想い

最終回:原始反射とジェネラルムーブメントとは?

 

 

プロフィール

● 小島 賢司(こじま けんじ)先生

● 所属:地域療育センターあおば

● 出身校:国際医療福祉大学(大学院卒)

● 職種:理学療法士

● 子ども発達とリハビリ研究会代表

● Presents Study Group 発達運動学コース講師

● ボバース成人片麻痺基礎・成人上級者コース 修了

● ボイタ法に基づく正常運動発達講習会 修了

 

 

セミナー案内

 

現在募集中のセミナー↓

【小島 賢司先生】

ー 07/14,09/01,11/04 山陰:発達運動学コース(全3回)

ー オンラインセミナー1:学校では教えられない近代小児理学療法概論 ~小児から学ぶ生命の本質~

ー オンラインセミナー2:赤ちゃんの運動発達に基づく系統立てた評価・治療展開 前編(新生児期から3ヵ月)

 

【佐竹 拓也先生】 痛み・しびれに悩むセラピストのためのセミナーシリーズ

ー 06/09 高知:Clinical deployment①「問診から神経系の木を紐解く」

ー 10/20 高知:Clinical deployment②「胸郭・脊柱・骨盤の外骨格モデルと神経症状」

 

【濱田 聖矢】

ー オンラインセミナー1:「姿勢と運動の成り立ち ~感覚統合と自己組織化理論の臨床応用~」

ー オンラインセミナー2:「呼吸の科学とセルフケア ~身体と呼吸の関係性から紐解くセルフコンディショニング法~」

 

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濱田 聖矢(はまやん)

フリーランス理学療法士! 「Nextep(次なる1歩を踏み出す)」をテーマに、各地で講演を行いながら、高知での自費の整体サロンを運営中。 高知の働く人の健康を育てることを中心に、女性が働く社会の実現を模索中。

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