第4回:神経系は人体の中の大きな木【佐竹 拓也 先生】

神経系は人体の中の大きな木

 

前回の記事では

「Clinical deployment」についてお聞きしました。

 

僕自身も以前に佐竹先生のセミナーを受講した際、

今までにない臨床観・思考法で驚きました。

 

その中でも特徴的な表現として

「神経系は人体の中の大きな木」

というモノがありました。

 

この辺りについて

今回は詳しくお話を伺っていきます。

 

神経系は人体の中の大きな木とは?

 

濱田:まず一般的な神経系についての考え方を整理させてください。

 

佐竹先生:よろしくお願いします。

 

濱田:ありがとうございます。

 

神経系は大きく分けると、

中枢神経系

末梢神経系

になりますね。

 

例えば、

正中神経支配での何かトラブルが起きた場合

手根管症候群

円回内筋症候群

などの病態を考え、

 

鑑別評価として、

感覚テスト

筋力テスト

神経伸長テスト

などをします。

 

もしくは

腕神経叢のトラブル

頚椎症など頸部トラブル

などを想定して関わると思います。

 

佐竹先生:それが一般的な関わりだと思います。

 

濱田:ですが佐竹先生は全く違う考え方で神経系を診ていますよね?

 

佐竹先生:そうですね。

神経系は頭尾律(トウビリツ)といって

頭から足先へと向かって発達します。

 

そして神経には特徴があって

「押さえ込まれる」のを嫌います。

 

なのでどこかが絞扼すれば

それよりも遠位にトラブルが出ますよね?

 

ただそれだけじゃなくて

「過剰に伸ばされる」

「阻血状態」

も嫌うんです。

 

それにどの文献をみても

「神経が途絶えている」なんてコトは

決して書いてないんです。

 

そう考えると

どのあみだくじを通っても

最終的には「脳」へと行き着くんです。

 

近年では、

脳は運動の最大中枢ではないと言われますが

結局は脳にすべての情報は向かうわけです。

 

だったら、

神経のどかこに

過剰な伸張

絞扼

阻血状態

が起きれば、

 

そのあみだくじを伝って

予想もしていない場所で症状が起きても

決して不思議なことではないんです。

 

そしたら

脳を中心にした神経系を

逆さまにして見つめ直してみると、

大きな木に見えてきたんです。

 

● 「脳」は「根っこ」

● 「幹」は「脊髄」

● 「枝」は「末梢神経」

● 「葉」は「受容器・効果器」

 

そんな風に考えると

神経系がすごくシンプルになったんです。

 

どの葉が揺らいでも

枝が揺らいでも

幹が揺らいでも

 

全てに波及していくわけです。

 

そう考えると

神経系のトラブルに対して

全身を診ていかなくちゃいけいない

って考えたんです。

 

濱田:本当に今までにない考え方ですね!

ただこの考え方を元にして

難治性の症状を捉え直すと可能性が出てきますね。

 

例えば、

巻き爪による原因不明の腰痛

帝王切開の手術痕による偏頭痛

昔の事故手術を膝による手のしびれ

みたいなこともありえますもんね。

 

 

特に神経系を診るときに大切ポイントは?

 

濱田:全身が関係しているという中で

評価すべきポイントで

ここは大切って考える場所はありますか?

 

佐竹先生:そうですね。

女性であれば骨盤帯

男女で共通するのは頭蓋骨

が大切だと考えています。

 

濱田:頭蓋骨?

 

佐竹先生:はい。

僕が診てるクライアントの割合は

5割:痛み・しびれ

4割:顔面の症状

におおよそなっています。

 

例えば、

頭痛

眩暈

耳鳴り・難聴

蓄膿症・花粉症

歯の痛み・顎関節症

老眼・目がかすむ・ピントが合わない

こんな症状の方がいます。

 

そういった方々に関わる中で

「神経系は人体の中の最大の木」

という視点で考えると、

 

根っこには土壌が必要なので

脳における土壌は頭蓋骨になると思うんです。

 

その頭蓋骨が歪むと

神経系全体に歪みが生じます。

 

根っこから出る神経が

三叉神経

嗅神経

顔面神経

だったりする訳です。

 

そういった脳神経が

どこを通過して

どのジョイントで捻じれるのか?

そういう考え方を大切にしてるんです。

 

あとは

Clinical deploymentの中の問診で

外傷歴を聴取していくと

そのトップワードが

転倒と交通事故なんです。

 

それらに共通するのが

頭蓋なんです。

 

だからこそ

頭蓋に関わるコンテンツを作りましたね。

 

あとは単純に

頭蓋・顔面に対する介入が

シビアだからこそ

やりがいを感じますね。

 

次回に続く^^

 

 

シリーズ

第1回:なぜ自費の世界へ飛び出したのか?

第2回:Empathy therapyとは?

第3回:Clinical deploymentとは?

第4回:神経系は人体の中にある大きな木

最終回:足部への情熱

 

プロフィール

● 佐竹 拓也(さたけ たくや)先生

● 平成1年5月24日生まれ

● 所属:BiNIリハビリセンター長野 Physical Wave Resonance(ソナ)

● 所属:長野リハビリテーション研究会 ACT 代表兼主宰

● 出身校:山形医療技術専門学校

● 職種:理学療法士

● BiNI COMPLEX JAPAN認定セラピスト

 

 

現在募集中のセミナー↓

【佐竹 拓也先生】 痛み・しびれに悩むセラピストのためのセミナーシリーズ

ー 06/09 高知:Clinical deployment①「問診から神経系の木を紐解く」

ー 10/20 高知:Clinical deployment②「胸郭・脊柱・骨盤の外骨格モデルと神経症状」

 

【小島 賢司先生】

ー 07/14,09/01,11/04 山陰:発達運動学コース(全3回)

ー オンラインセミナー1:学校では教えられない近代小児理学療法概論 ~小児から学ぶ生命の本質~

ー オンラインセミナー2:赤ちゃんの運動発達に基づく系統立てた評価・治療展開 前編(新生児期から3ヵ月)

 

【濱田 聖矢】

ー オンラインセミナー1:「姿勢と運動の成り立ち ~感覚統合と自己組織化理論の臨床応用~」

ー オンラインセミナー2:「呼吸の科学とセルフケア ~身体と呼吸の関係性から紐解くセルフコンディショニング法~」

 

The following two tabs change content below.

濱田 聖矢(はまやん)

フリーランス理学療法士! 「Nextep(次なる1歩を踏み出す)」をテーマに、各地で講演を行いながら、高知での自費の整体サロンを運営中。 高知の働く人の健康を育てることを中心に、女性が働く社会の実現を模索中。

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です

ABOUTこの記事をかいた人

フリーランス理学療法士! 「Nextep(次なる1歩を踏み出す)」をテーマに、各地で講演を行いながら、高知での自費の整体サロンを運営中。 高知の働く人の健康を育てることを中心に、女性が働く社会の実現を模索中。