第2回:Empathy therapyとは?【佐竹 拓也 先生】

Empathy therapyとは?

 

前回の記事では

「自費の世界に飛び出した」経緯や想いについて

お聞きしました。

 

今回は、

「具体的にどのようなコトを今までしてきたのか?」

コンテンツの一つである

「Empathy therapy」とはどのようなモノなのか

お話を伺っていきます。

 

病院時代にはいったいどんなコトをしていたんですか?

 

佐竹先生:みなさんそうだと思うんですけど

常に自分をアップデートすることは意識していましたね。

 

あとは、

人と同じことをして同じ人を良くできても

そうじゃない人は良くできない

って思ってましたね。

 

だから「自分の価値ってなんだろう」って感じてたんです。

 

僕ができるコトは他に人にできないことだって思ってたので、

同じことを同じ場所でやる意味はないなって考えました。

 

だから、周りがしていない勉強をどんどんしたし

周りが持っていないことを求めにいってましたね。

 

もちろん、理学療法士の業界で有名な先生方の講習にも行ってましたよ。

ボバース

PNF

スポーツサポート部のテーピング講習会

急性期のRICE処置の勉強会

いわゆる王道と呼ばれる勉強会に1・2年目のころはよく行ってましたね。

 

 

自分の臨床を見つめ直すきっかけは?

 

佐竹先生:ひとりのクライアントがきっかけですかね。

 

従来の理学療法がなにも役に立たない方だったんです。

ROM訓練とか

筋力訓練とか

臨床訓練とか

何も通用しない方だったんです。

 

その時に「自分のターニングポイントだな」って感じたんです。

 

そしたら相手を侵襲をしない方法がないかなって考え始めましたね。

 

今までのやり方では

「誰でも受けられるセラピーじゃない」って強く思ったんです。

 

濱田:いったいどんなクライアントだったんですか?

 

佐竹先生:その方は僕の母親と同い年にも関わらず

半年で脳卒中を3度も発症した女性だったんです。

 

3回目で最も重篤な状態で

完全弛緩性で幼児退行もしていました。

 

当時の僕は母親と同い年ということもあって

すごく色々なコトを重ねてしまいました。

 

一度は順調にリハビリもできて

独歩もできるようになったんですが、

突然うつ病になって

離床拒否や痛覚過敏もでたり

幼児退行も繰り返してしまったんです。

 

濱田:それはなかなか大変な状態でしたね。

 

佐竹先生:そうですね。

リハビリ拒否も強かったですし、

周りのスタッフからも見放される中で

僕が息子様と同い年ということもあって

受け入れてもらえてたんです。

 

でも関節を動かしたり

ベッドから起こすことはできなくて

どうしようか悩んでました。

 

その時に当時勉強していたのが

オキシトシンや

腸の動きについてだったので、

とりあえず「お腹に手をおいてみよう」

ってなったんです。

 

そしたら数日たつと

自分でベッドから起き上がったり

独歩を再獲得もできて

屋外活動ができるまでに回復したんです。

 

濱田:そんなことってあるんですね!

 

佐竹先生:僕も驚きましたね。

そこから「触れる」ってことの

大切さを感じたんです。

 

PTが勉強しているコトよりもっと前にある

「ヒトってなんだろう?」

「ヒトとヒトの対話って?」

「ヒトが触れることの意味って?」

みたいなことをどんどん突き詰めていきました。

 

その結果、

いま伝えている「Empathy therapy」ってコンテンツができていきましたね。

 

 

Empathy therapyはどのようなコンテンツ?

 

佐竹先生:「Empathy」って「共感」って意味なんです。

僕はその人と相対した時に導かれるセラピーってのがあると思うんです。

 

知識とか論文とか学問とか

そういうの関係性なしにして

「ヒトとヒトが交わるときに生まれるセラピー」ってのが

あると思ってるんです。

 

だから代診の時に結果が違うことのは

当たり前だと思うんです。

 

論文が正しいとか

先輩の言うことが正しいとか

後輩が言うことが間違っているのか

 

そういうことではなくて、

「あなたがそのヒトに対峙した時に導かれるセラピー」ってが

絶対にあると思ってるんです。

 

それを自分なりに追い求めていくと

色々なヒトから感謝されることが増えていったんです。

 

「あなたにしてほしい」

「あなたで良かった」

って言ってもらえるようになっていて、

それを形にまとめたのが「Empathy therapy」なんです。

 

濱田:「ヒトとヒトとの関係性において導かれるセラピー」

ってはすごく斬新な考え方ですけど、

なぜかしっくりくる表現ですよね。

 

佐竹先生:そういった想いをコンテンツにして今の形にまとまったんですよ。

いやっ!当時から比べるとどんどん膨張してますね!笑

 

濱田:最初にEmpathy therapyがでいたのはいつ頃ですか?

 

佐竹先生:自費に出てからなので出来上がって5年になりますね。

 

濱田:この5年でコンテンツはどんな風に変化してきましたか?

 

佐竹先生:すごく変化しましたね。

僕自身が大きく変化しましたから。

当時は若気の至りみたいな部分もありましたし!笑

 

「個が変われば他も変わる」

 

すごくそれを感じますね。

 

 

Empathy therapyを通じてどんな風に変化した?

 

佐竹先生:一番はビジョンですね!

 

濱田:ビジョン?

 

佐竹先生:はい。

昔はクライアントが求めるビジョンと

僕が描くビジョンがかけ離れていたんです。

 

「あーしたい」

「こーしたい」

みたいなのがあって、

 

それは

僕の中の「エゴ(自我)」

でした。

 

そのエゴを取っ払えた時期があって

それができた時から

めちゃめちゃ結果が出るようになって

 

あの時にお互いの

意識の指向性が

「パンッ」って重なったんですよ。

 

その時のエネルギーをめちゃめちゃすごくて

その体験を元にコンテンツの中にも取り入れてますね!

 

濱田:すごく共感できる部分ですね!

セラピストってアーティストではないので

自分の世界観を表現するってのは

ちょっと違いますもんね。

 

それをしてしまうとクライアントが置き去りになるし、

自分たちの考えを押し付けたり当てはめても

結果が出にくくなりますもんね。

 

佐竹先生:本当にそうだと思います。

 

ある程度は自然治癒力で良くなるケースもありますが、

外来診療や自費では何十年も良くならずに困っている

クライアントも非常に多いので

そういう次元じゃ勝負できないですよね。

 

だからこそ

「Clinical deployment」って考え方が

Empathy therapyから派生して生まれたんですよね。

 

 

次回に続く^^

 

 

シリーズ

第1回:なぜ自費の世界へ飛び出したのか?

第2回:Empathy therapyとは?

第3回:Clinical deploymentとは?

第4回:神経系は人体の中にある大きな木

最終回:足部への情熱

 

プロフィール

● 佐竹 拓也(さたけ たくや)先生

● 平成1年5月24日生まれ

● 所属:BiNIリハビリセンター長野 Physical Wave Resonance(ソナ)

● 所属:長野リハビリテーション研究会 ACT 代表兼主宰

● 出身校:山形医療技術専門学校

● 職種:理学療法士

● BiNI COMPLEX JAPAN認定セラピスト

 

 

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濱田 聖矢(はまやん)

フリーランス理学療法士! 「Nextep(次なる1歩を踏み出す)」をテーマに、各地で講演を行いながら、高知での自費の整体サロンを運営中。 高知の働く人の健康を育てることを中心に、女性が働く社会の実現を模索中。

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