痛みを科学する③:神経線維の特徴と扱い方

早くも痛みシリーズは第3弾です^^

 

まだ読んだことがない人はコチラから↓

痛みを科学する①:痛みはなぜ起きる?

痛みを科学する②:刺激を語る

 

今回は第2弾の最後に触れていた「神経線維」についてお伝えしていきます。

 

 

痛みを伝える神経線維とは?

 

刺激を伝える線維にはいろいろありますが、

痛みを伝える線維は2種類に分かれます。

 

【神経線維の種類】

 

【Aδ線維】

= 主に皮膚の温度覚・痛覚の信号を送る

 伝導速度:15(Aα線維の1/6、C線維の15倍)

 高閾値侵害受容器・温度侵害受容器に反応

 分布範囲は狭く、痛みの局在が分かりやすい

主に外傷などで生じた強い刺激に反応し、

痛みの局在が明確に示せることが多いため問診で判断しやすいのが特徴です。

 

 

【C線維】

= 皮膚痛覚の信号を送り、交感神経にも関与する

 伝導速度:1(Aα線維の1/95、C線維の1/15)

 ポリモーダル受容器に反応

 分布範囲が広く、痛みの局在が分かりにくい

弱刺激でも反応し炎症にも過敏に反応します。

訴えとしては痛みの局在が不明瞭なので、「ポイント」よりも「エリア」で痛みを表現することが多いのが特徴です。

 

 

神経線維の特徴を臨床に生かすには?

 

まずは「問診」ですね^^!

 

先ほどものお伝えしたように神経線維によって、

 伝える痛みの種類

 痛みの局在

の2点が違ってきます。

 

これらを生かして、問診することでおおよその同定が可能となります。

 

 

問診の方法

僕がどのように問診をしているかお伝えしていきます。

 

【Aδ線維】

特徴は強い刺激に反応して局在が明確です。

 場所の特定:痛みはどこにありますか?

⇒ ポイント(指先で1点をさせる)

 痛みの強度:どの程度痛みますか?

⇒ 表現ができない or 強い(NRS:8以上 *個人的な主観)

 痛みの感じ方:どんな風に痛みますか?

⇒ 鋭痛(ズキズキ:断続性 ズキー:持続性)

 痛みの発生条件:どんな時に痛みますか?

⇒ 関節運動(自動:筋活動+筋の伸張+関節内圧 他動:+筋の伸張+関節内圧)

⇒ 荷重時(筋活動+関節内圧)

⇒ 安静時(骨折による骨膜への刺激、安静肢位を取れずに関節内圧が高まる etc)

身体機能・活動に見合った痛みで表現されることが多く、比較的理解しやすいと思います。

 

【C線維】

特徴は弱くて様々な刺激に反応して局在げ不明瞭です。

 場所の特定:痛みはどこにありますか?

⇒ エリア(手掌全体、指先で囲う)

 痛みの強度:どの程度痛みますか?

⇒ 弱い(よく分からない or 身体機能と合わない)

 痛みの感じ方:どんな風に痛みますか?

⇒ 鈍痛(ズーン、ジンジン:炎症性、ピリピリ:神経が関与 etc)

 痛みの発生条件:どんな時に痛みますか?

⇒ 活動に見合ったり、見合わなかったりする

ポリモーダル受容器が関与するため、詳細が分かりにくいことが多いです。

 

表現される特徴としては、

 痛みの表現方法が幅広い

 痛み + 感情(Aδは事実を述べる)

 痛み + その他の症状(シビレ・感覚障害 etc)

が多いように思います。

 

詳細は次回のブログになりますが、

C線維はAδ線維と脳へと向かう経路が異なるので表現方法にも違いが出てくるんです。

 

 

タッチングによる違い

最後にタッチングによるC線維の反応の違いをお伝えします。

 

C線維は主に痛みを伝える神経線維なんですが、

刺激入力の違いによって異なる反応を示します。

 

C線維のは自律神経が関与し、皮膚接触に伴う刺激も伝達します。

 

【刺激入力の違いによるC線維の反応】

刺激によって自律神経に変化が起きます。

 毎秒20㎝:交感神経

 毎秒5㎝:副交感神経

つまり、触れ方一つでカラダへのストレス度合いが違ってくるんです。

 

そのため、タッチング・関節運動の方法次第では

快刺激にもなれば不快刺激にもなります。

 

その結果、痛み信号になる・ならないにも関わってきます。

 

 

 

おわりに

いかがでしたか?

今回は、「痛みを科学する:神経性の特徴と扱い方」についてお伝えしました。

神経線維の特徴を知ることは非常に有益な臨床展開へとつながっていきます。

 

問診やタッチング・関節操作へと繋げていくことで

より臨床に深みが出てきます。

 

今回の内容が、皆さんの臨床にとって、

Nextep次なる1歩を踏み出す)」

するきっかけなれば幸いです。

 

最後までお読みいただき、ありがとうございました!

 

 

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濱田 聖矢(はまやん)

フリーランス理学療法士! 「Nextep(次なる1歩を踏み出す)」をテーマに、各地で講演を行いながら、高知での自費の整体サロンを運営中。 高知の働く人の健康を育てることを中心に、女性が働く社会の実現を模索中。

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