いつもブログをみていただき、ありがとうございます。
Nextep labo代表の濱田です。
今回は、「姿勢評価・推論に必要な3つのポイント」をテーマにお伝えしていきます。
みなさんもトップダウンでの評価は行いますよね?
この評価方法では姿勢・運動観察から、大まかな問題点を推察していくことが求められます。
「そんなことは知ってる!」と思う方も多いと思いますが、
一方で、「苦手意識」を持っている人も多いのではないでしょうか?
そんな方に、僕が日頃から実践している姿勢評価・推論に必要な3つのポイントをお伝えしていきます。
Contents(目次)
姿勢評価・推論の何が難しいのか?
みなさんは、姿勢評価・推論をする上でどんな悩みを持っていますか?
● 「ランドマークをしっかりと捉えられているのか不安」
● 「評価結果がブレてしまって、自信が持てない」
● 「評価したけど、なぜそうなっているのか分からない」
などの疑問を良く耳にします。
評価は推論に基づいて行われます。
「とりあえずやってみた!」
では姿勢評価をしても「意図が明確」ではないので、結果の解釈がしにくくなります。
そのため、評価結果を解釈するための3つのポイントをお伝えします。
ポイント①:自己組織化理論
あまり聞きなれない言葉かもしれません。
【自己組織化】
= 自律的に秩序を持つ構造を作り出す現象。自発的秩序形成ともいう。
そのため、僕たちの身体は、「外部からの制御なしに秩序をもって運動を生成できる」ということです。
詳細は、「運動を再定義しよう!!!」をご覧ください。
ポイント②:テンセグリティ構造
「テンセグリティ構造って何?」と思った方は、
「実践的な骨盤帯から診る姿勢評価と臨推論」をご確認下さい。
ぽい
この構造を理解すると、

のようにアライメント変化に関与する筋・筋膜の影響を推察することができます。
ポイント③:運動連鎖
こちらはよく耳にする言葉ですね。
【運動連鎖】
= ある関節が運動で生じると、その運動の影響が隣接関節に波及すること
と、1955年にArthur Steindlerによって言われました。
もう少し詳しく知りたい人は、
「運動連鎖を考える!!!」をご覧ください。
運動連鎖の一例として、
【骨盤前傾・後傾Type】

【骨盤左回旋・右回旋Type】

【距骨下関節回内・回外Type】

などがあります。
このような運動連鎖は一つのパターンであり、
普遍的なものではありません。
まとめ
① 「自己組織化理論」によって身体・感情・思考・意識・環境は統合されて、姿勢として現れる
② 「テンセグリティ構造」によって筋・筋膜のテンションバランスが姿勢に影響している
③ 「運動連鎖」によって、一定の姿勢パターンを取るが、多様性がある
おわりに
いかがでしたか?
姿勢評価を臨床推論に応用してトップダウンで問題点を考えるためには、
いくつかの知識が必要になります。
今回お伝えした3つの視点を踏まえて、姿勢評価を行うことで
幅広く考えるきっかけになると思います。
今回の内容が、皆さんの「姿勢評価・推論」にとって、
「Nextep(次なる1歩を踏み出す)」
となっていけば幸いです。
最後までお読みいただき、ありがとうございました!
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濱田 聖矢(はまやん)
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