いつもブログをみていただき、ありがとうございます。
Nextep labo代表の濱田です。
今回は、「術後ケアの重要性」についてお伝えしていきます。
急性期での最も大切な取り組みの一つに、術後ケアがあります。
術後の関わり方一つで、その後のリハビリの進行状況は大きく変化します。
また、どのように変化するのかを知ることで、
今すべきことも明確してきます。
今回は、「術後ケア」に必要な考え方についてお伝えしていきます。
Contents(目次)
術後ケアってどんなことをするの?
術後ケアと聞かれると、看護職が行うイメージがありませんか?
もしかしたら、僕だけかも知れませんが・・・
お伝えしていく術後ケアについて、少し定義づけしていきましょう!
● 創部・炎症・疼痛の管理
● 機能障害の改善
● 離床、ADL拡大
● 合併症の予防
などについてですね。
そして、これらのケアを、
● どのような「時期」に、
● どのくらいの「量」で、
● どの「順序」で、
行っていくのか「計画性」が大切です。
術後ケアに必要なことは?
僕たちは、患者さんの主訴、主な問題点に対して関わることが多いです。
簡単に、僕が急性期病院に在籍していたころの経験をシェアすると、
● 「しっかりと炎症管理していかなくちゃ」
● 「痛みが強いから、内服の調整を先生に相談しよう」
● 「ポジショニングをして、患部への負担を減らそう」
● 「膝の曲がりが悪いから、しっかりと運動をしよう」
● 「廃用にならないために、離床時間を延ばしていこう」
そんなことを考えていました。
急性期で関われる期間は、あまり長くはありません。
そのためセラピストの心理としては、
「短い期間の関わりだけど、やれることをしっかりとやろう!」
ってなることが多いと思います。
やる気のあるセラピストであればあるほど、そう思います。
ですが、急性期・回復期という時期で分けた考え方に対して、
怪我の具合は比例していません。
そのため、「計画性」が大事になってきます。
計画を考えるためのポイント①:病態の理解
まずは、病態を理解することが大切ですよね!
● 炎症の意味・程度
● 疼痛の意味・程度・原因
● 機能障害の程度・原因
● 廃用症候群の意味・程度・原因
正しく病態の理解が出来れば、必要な介入計画の立案に繋がります。
例えば、「炎症ってどんな意味があるの?」という方は、下記にアクセス!
https://note.mu/hamada5644/n/n9a508d84c3fe
計画を考えるためのポイント②:治癒過程の理解
次に、治癒過程への理解が大切です。
主に、「炎症期」・「修復期」・「成熟期」に分かれていきます。

また、組織学的には、

などの過程があります。
このような大まかな流れを知っておくことで、その時々に必要な関わり方が変わってきます。
計画を考えるためのポイント③:介入の順番を決める
現在の病態、治癒過程を理解すれば、あとは介入する順番を決めていくだけです。
● 急性期だから、○○しなくては!
● 早期離床を図って、○○しなければ!
● 合併症予防目的に、○○しなければ!
ってことがよくあります。
しかし、あなたが急性期病院でしか関われないという制約の中で話が進んでいますが、
実際は、その先に回復期病院でのリハビリが待っている場合が多いです。
怪我の状態に合わせた介入をしていかなければ、
過剰な運動に繋がる場合があります。
そのため、
「回復期病院での円滑なリハビリが行えるように関わる」
という姿勢が最も大切だと思います。
これは、回復期での経験が少ないと、なかなか判断が難しいです。
そのためにも、急性期・回復期での経験がある方と交流することをおススメしています。
まとめ
① 「術後ケアに必要な病態」を理解する
② 術後の組織の「治癒過程」を理解する
③ 急性期・回復期での役割を知り、「介入の順番」を決める
おわりに
いかがでしたか?
術後ケアは、急性期では当たり前に行わなくてはなりませんが、
その方法は目的によって大きく変化します。
急性期から数か月先の自宅退院を見据えて関わることが、
回復期での関わり方に大きく影響してきます。
今回の内容が、皆さんの「術後ケア」にとって、
「Nextep(次なる1歩を踏み出す)」
となっていけば幸いです。
最後までお読みいただき、ありがとうございました!
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濱田 聖矢(はまやん)
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